批評/『true tears』における他者と共感の問題 

『true tears』における他者と共感の問題/tukinohaの絶対ブログ領域

この作品を見ていて最も素晴らしいと感じた点はそこで、主人公だけでなく多くの人々がめいめい勝手に物事を考えているのが当然なんだというリアリズムを感じます。特に三代吉の人物造形は秀逸。


物語の構成においては、どの回においても山場と次回への「引き」を用意しておく、という基本的なスタイルがとられています。確かにこれは有効に機能していて、僕自身、1話見るごとに次の話が見たくなるという具合でした。しかしその反面、全体を俯瞰的に見渡すと各エピソードに繋がりが欠けていたり、説得力に乏しかったりと、どうも「話を転がしている」という印象を受けます。特に眞一郎の母と比呂美とのトラブルなんてその最たる例で、どうして喧嘩していたのか結局よくわかりませんでした。


眞一郎の母と比呂美の問題については、やっぱり説明が欲しかったなあ。
全体的には、充分満足な出来だったんですけどね。